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「ザ・コロニー」を地でいく牡鹿半島被災者達のすごさ [よた]

東北地方太平洋沖地震被災地がんばれ!


宮城県の牡鹿半島(石巻市らしい)は地震から1週間以上孤立状態が続き、援助物資など届いてなかったそうな。そこの一箇所へテレビの取材班が入ってレポートしてたのですが、「ザ・コロニー」そのもののサバイバル生活を実践してたものだから驚きました。

「ザ・コロニー」はアメリカの番組で、人類滅亡後の世界という設定で、水も電気もない閉鎖エリアを作って10人くらいの男女を3ヶ月くらい生活させるというものです。

テレビでレポートしてた牡鹿半島のとあるところでは、高台の工場に避難してましたが、工場の中を覗くと中に人がいません(お年寄りや体力のない人は保温がきく事務所の方に避難)。あったのは、きちんと整理された荷物と畳んだ布団。避難してた人達は日中はお勤め(瓦礫撤去や炊き出し等)に出ているようです。
たくさんの人がゴロゴロ転がってる他の避難所とはなんか違います。
まずこの秩序立った状態に驚きました。

天幕の下では女性陣が食事の用意をしていましたが、力仕事している人達にはカロリーの高い食事をと(この日はカレー)、そうでない人達(この日はおにぎりだったかな?)とメニューを分けてました。原始共産主義状態では平等分配が原則かと思いますが、ここではそうではありません。理にかなった差別がつけられてます。
これにも驚きました。

そして山から汲んできた水を、いくつもの大きな容器に溜めて、ドラム缶でお湯を沸かし風呂にも入ってるといいます。ここで「ああ、ドラム缶風呂か」と思いきや、そのお湯をパイプで室内の浴槽に流し込んで、浴室で風呂に入ってるというのです。
これはこの手のことが得意な知恵者がいるに違いありません。
この時点で「ザ・コロニー」がもう頭の上を飛び交いました。

また椅子の座るところを丸くくり貫いて、下にオイル缶みたいなのを置いたトイレまで作っていました。
これは南極観測隊が移動時に使っている簡易トイレorおしっこ専用の「ションドラ」にそっくりです。

いやはや驚きました。
外から支援がないだけに自分達だけでどうにかしないと、ということで、みんながみんな避難民というよりは共同体という感じで、役割分担ももうできてるようで、知恵を出し合ってそれぞれの任務に全うしてるのです。
東京なんかよりずっと地域の絆が強いところなんでしょうが、それにしても普通の一般ピープルが「ザ・コロニー」を実践していると知ったら、外国メディアはまたまた日本人に驚愕することでしょう。


<キャンパーの目線から>
キャンパーというより厳冬期のバイク乗りの技です。
強風にさらされて体感温度が10度は低くなるライダーの服装は、体温を奪われないための工夫がされてます。
特にワタシの場合、ずさんな服の着方をするといつも冷たい風を巻き込んで寒い思いをするところは「首周り」と「袖口」。
「首周り」の防寒は一般的にマフラーだと思いますが、ここではそれでいいでしょう。
「袖口」は、ワタシの場合、こんな方法をとっています。(過去記事です。リンクをご参照ください)
  袖口のちょっとした工夫 →http://tso.blog.so-net.ne.jp/2010-03-01

手首を暖めると指先の冷えを緩和できます。
これはバイクに乗るときだけでなく、寒いところで作業するときなども有効です。
格好はいまいちよくないですが、ご参考あれ。

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心に休息を。
サブブログでは本日も4コママンガ連載中です。
http://right-world.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21
(21:20)
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コメント 4

まめふ

その避難所は牡鹿モータースという自動車整備工場で、
社長はなかなかの人です。 もちろん協力体制もいい
地域ですが、その方の統率力というのがすごい。テレビ
で放映されたために、救援物資がどんどん集まり、また
医者も来るようになったと喜んでいました。  

昨日から、自分の家にソフトバンクがアンテナを置いて
くれたので、4日間電話がつながりまーす。と電話を
もらいました。tsoさんがバイク乗りならぜひいつか
行ってみてください。

私は以前、職場が牡鹿半島の大原だったことがあり、
大変お世話になりました。 やっぱりカレーを食べ
させてもらったり、お酒を飲んだり、人間大好きな
方です。
by まめふ (2011-03-27 18:40) 

TSO

まめふさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
なるほど、あそこには優れた指導者がいらっしゃるんですね。行くことがあったらぜひ覗いてみたいと思います。
アメリカ人は私が私がって感じで協調し合うまでにもやたらと時間がかかってましたが、言わずもがな協力しあうところ、個々の人の能力の高さはやはり日本人さすがですね。それに強力なリーダーがいるとなれば、きっと復興も早いことでしょう。
by TSO (2011-03-28 23:07) 

こんばんわん

明日牡鹿半島に仕事でいきます。
事前情報で検索しこちらのサイトをみました。


大原とは逆の泊浜ですが、余裕がありましたらぜひ覗いてみます!
バイク乗りなのでバイクで行きたいところですが
by こんばんわん (2011-04-04 22:40) 

TSO

こんばんわんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ワタシはテレビで1回見たっきりですが、ぜひ現地を肌で感じてきてください。
お気を付けて。(^^)/~
by TSO (2011-04-06 00:57) 

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