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道志・富士 紅葉おでんキャンプツーリング ☆初日☆ [旅]

Fuji_Oden_2008ロゴ

紅葉の季節の定番化をもくろむこの企画。道志の森キャンプ場を拠点に、最初から軟弱バンガローコースも用意して、最終的には5名が参加した。天気予報は次第に悪い方に変わり、とうとう初日は雨との予報で、これではドタ参をもくんでた人がいても腰が重くなってしまったろう。しかし行ってみれば紅葉はすばらしく、おでんはおいしく、話は楽しく、もちろん走りも楽しく、行ったもの勝ち!行かねば損損!

今回は、TSOが参加するTDR友の会イべントとしては初めてビデオカメラを持ち込んだ。友の会動画コンテンツの充実を図ろうという企みである。
先に編集の終ったビデオのキャプチャ画面をならべて、今回のイべントをレポートしよう。

<オープニング>
オープニング みんなに悪いなあと思いつつも、去年同様TSOはY村さんとトランポステップワゴンで現地へ向かった。荷室にはTDR250&125が積んである。地球にやさしく(財布にもやさしく)が口実である。
首都高は事故だか行楽だかで渋滞してきたので新宿で降りてしまった。「新宿は庭ですから、道案内は任せて下さい」とY村さんをカーナビにR20へのエスケープを行くと狭い住宅街に導かれ、途中に酒屋が現れた。
「ここで止めて下さい。ちょっと行ってきます」
そういえばこの人は日本中どこであろうとお酒の現地調達が可能なのだった。荷室にはトランポなのをいいことに巨大なクーラーボックスが積んであって、中には一升瓶ワインを始めいろいろ酒類が入っているが、まだおもてなしするには足りないようである。

快適な中央高速を都留ICで降りると、去年も使ったスーパーへ買い出しに入った。K氏も事前に買い出しするって言ってたので、もしやどこかにいるのではときょろきょろしていると、聞き慣れた排気音とともに黒いTDRが現れた。K氏である。グッドタイミング!まるで待ち合わせでもしていたかのようだ。
3人であれやこれやスーパーの徘徊を始めた。さてK氏は何を買うのかと思いきや、意外なことに、去年あれほどリミッターの外れたスクーターのように「そっそれは・・・」というものまで買いあさっていたのが、今年は量も内容も非常に保守的。去年はよほど余った食材の処分に苦労したのだろうか。
TSOは例年通り巾着に賭けることにした。何案か用意しておいて、実際のスーパーの棚をみて手に入る材料からアレンジして決める。
一方気の利くY村さんはモーニングコーヒーやこの季節限定の琥珀エビスをチョイスするなどさすがの細かい心配りをしている。おでんの方は定番の卵巾着の材料を揃えているが、ちょっと特別な趣向を凝らすらしく、失敗するとせっかくの心配りがふっとぶかもしれない危険をはらんでいた。
これら巾着の詳細はのち程ごお目にかける。

集合場所は道の駅「どうし」。
都留ICからは峠一つ越えなければならないが、黄色く色付いた山を堪能しながらの道のりだ。しかし道志に入ってからの方が色鮮やかであった。
どれほど鮮やかであるかはキャプチャ2コマ目のツーリングルート紹介の背景画像を見てもらえばわかってもらえると思う。この写真は道志でY村さんが撮影したのものだ。

この日の「どうし」の駐車場はバイクで一杯だった。ちらりと2ストもいたりして、この紅葉に合わせて整備して出ばってきたことは間違いない。一方、ライダーもここぞとばかりに格好いい連中が戯れている。が、一皮剥くと脂ぎった年配ばかり出てくる。
日本のバイクの将来は大丈夫なんだろうか?
そんな一角を我がTDR達も占めていた。黒2台、青1台。あと2台車の中。

「お久しぶりです~」
とTNK@草加さん、Y満@比企さん。2007年大弛峠カフェの参加メンバーで、その時以来の再会である。これに一足先に着いていたK氏とトランポ組Y村さん・TSOで合計5名、予定メンバーが揃った。

「それじゃキャンプインしてしまいましょう」
ということで道の駅からすぐの「道志の森キャンプ場」へ移動した。
国道からそれると最初は植林の杉林だが、未舗装になりキャンプ場に近くなると広葉樹が増えて周りがパあっと明るくなる。赤や黄色がまぶしい!去年よりいい色具合じゃないか?

K氏が管理人を電話で呼びつけている間に・・・トランポをバンガロー前の野外食堂横へ乗りつけ、Y村さんのTDR125とTSOのオフ足TDR250改を降ろしている間に・・・管理人がやってきてK氏がバンガローのカギを受け取って料金支払いをしている間に・・・ビデオを取り出して一部始終の撮影の後、バンガローと駐車料金の清算をして、みんなの荷物をトランポに放り込んでツーリングの身支度をしている間に・・・管理人のバンガローの部屋の片付けも終わって、我々も富士方面へ出かけることにした。

<紅葉ツーリング>
紅葉ツーリング 「昼飯どうしますか?どっか店でも入りますか」
「弁当買って、景色のいいところで食うというのは?」
「決まり、それでいいそれでいい」
みんなアウトドアマンのようで、お座敷にこだわる人はいないようだ。ただみんな天気が下り坂なことを夢にも思ってないようで、景色のいいところが見つかるかどうかなど気にもとめてなかった。

山中湖畔に出てTNKさんが給油すると、一路ツーリングの目標地点「太郎坊」へ向かった。
ところがすぐに霧が霧雨へ、濃霧が細かい雨へ変わった。
「おかしいなあ、おれは晴れ男なんだが・・」
とY村さんがぼやきながらレインウェアを着る。すぐやむだろうとTSOも上だけ合羽を着る(これが間違い)。TNKさんやK氏はオールウェザーウェアらしい。Y満さんは下が皮パンだが根性で大丈夫だそうだ。

山中湖から篭坂峠を下るところにある気温の電光掲示板は7度。去年と5度は違う。TSOはメッシュグローブのままだが全然寒くない。。防寒対策で重ね着しまくったY村さんはTDR125といえど80の改なので、ボリショイサーカスの熊さんが運転する自転車のようないでたちで滑走していく。
そして富士スカイラインのなだらかにまっすぐ高度をあげる道になると、濃霧で周りはまったく見えなくなった。このころになると細かい霧雨で全身はびっしょりで、下半身合羽を着てないTSOは年代もののオーバーパンツの防水が耐え切れず浸水気味になって焦りまくった。
脇にのびる自衛隊演習場へ続く脇道が濃霧で怪しく行く手を消していて、魅力的で引き込まれそうだったが、浸水気味のオーバーパンツのおかげで思いとどまることができた。

登り詰めたところは御殿場口五合目駐車場。
さあ景色のいいところに到着しましたよー。
・・・あたりは寸分先も見えない濃霧。真っ白。ホワイトアウトっていうやつである。
先頭を行くK氏を見失った後続がコースアウトしそうにもなった。幸い雨はやんでいた。
「ここに富士山がどーんとあるんですよ」
「え、ここにですか?」
「こっち側は御殿場の市街地が一望ですよ」
「心の美しい人にしか見えないんですよ、もしかして見えてないんですか?」
「未映てるに決まってるじゃないですか、わはははは」
と、隣に並ぶTDRさえ霧に白やむ景色をみながら弁当をパクついていると、サーっと風がひと吹きしてみるみる霧が吹き飛ばされていった。
「ここ、こんなだったんだ」
「下にも駐車場があったんですね」
「あ!富士山のすそ野ですかこれ。雪かぶってますよ」
てっぺんまでは見えなかったがかなり雄大な姿が眼前に登場し、巧みな自然の演出に満面の笑みのおっさん達だった。
そしてビデオのここのチャプターでは中盤に登場するツーリングシーンは、この晴れ間を使って撮影が行われたのだ。

<オフロード>
オフロード 五合目登山口のちょっと下に未舗装の広大な広場がある。一面富士特有の粗く真っ黒なざくざくの砂で、山側はちょっとしたヒルクライムポイントだ。とはいっても自然保護と植林で走れるところはわずか。これでもちょっと遊ぶにはいいところだ。
大小のTDRが糸の切れたタコのように右へ左へ、上へ下へと走り回った。途中霧がかかってくると、突如霧の中から姿を表したかと思うと再び霧の中へ消えていく。加速をつけて見事ヒルクライムを決めたかと思えば、途中でスタックしてタイヤが砂に埋まってしまったりと、好プレー珍プレーがビデオに収まった。

ひとしきり遊んだ後はTDRをずらりと並べて写真撮影会。いくら年月が経とうとも斬新さを感じるスタイルは本当にすごい。そしてそれが何台も居並んでいるのだからTDR好きにはたまらない光景だ。銀塩フィルム写真の頃ならこれだけで一人フィルム1本は使い切ること間違いない。

この後は来た道をそのまま戻るが、行きには霧で見えなかった景色が今度は見えているので、同じ道ながら2度おいしいのである。
そして道志道の途中にある温泉「石割の湯」で冷えた体(ぜんぜん寒くないが)をふやかしに寄った。露天風呂はぬるすぎるようだったが、それゆえに湯から上がれず話が弾むのだ。

<おでんパーティ>
おでんパーティ 温泉の帰り道は雨になり、道も真っ暗でペースが上がらぬせいか、キャンプ場はやけに遠く感じた。国道から折れキャンプ場へ向かう道の途中で、TSOはリヤにパニアケースを付けたTDRとすれ違うのを見た。引き返してこなかったところをみると気付かなかったか、友の会の人ではなかったか。Y満さんも気付いたとのことでしばらくみんなで気をもんでいたが、見舞いに来てくれた人いたのでしょうか?

☆☆さて待望の、本イベントメインのおでんパーティーいよいよである。☆☆
雨は多少降ってたかもしれないが、雨だろうが雷だろうがまったく問題ない。なにしろ宴会場はバンガロー前にある屋根付、電灯付の野外食堂なのだ。ツーリング装備を脱ぎ捨ててトランポにぶち込むと、替りに食材、酒類、カセットコンロ、鍋、取り皿、箸やスプーン、フォーク、おたま、コップ、包丁、まな板が取り出され、テーブルにところ狭しと並べられた。
とりあえずビールで乾杯したら、鍋におでん出汁とおでんセットの具が投入され火にかけられる。鍋はK氏が、つまみや酒に目を移している時をのぞいて厳重監視体制を引いていた(ということは、ほとんど野放図?)。その一方でちびちび飲みながら手作りねたの調理が始まった。

TSOは巾着の具の下ごしらえを開始。今回のは餃子の具に似た餡を詰めるというものである。キャベツ一玉が安く手に入ったからだ。しゃきしゃきとした噛みごたえもほしかったので(という言い訳で)キャベツは大雑把なみじん切り。あれこれ切り刻んでいる様子を、興味つつにY満さんが見ていたので手伝ってもらうことにした。ところがY満さん、餃子風の具に卵を落としたり塩コショウで味付けつけたりと、秘めた料理の知識が垣間見えてくる。これは普段から腕を磨いているにちがいない。今度何か作ってもらおうかなー。

TSOはもう一つ、大量にあるキャベツの処分方法として、豚バラ肉とキャベツをぐるぐるロール状にしたものを作成。一部ロールキャベツのようにして中にとろけるチーズを入れようと思ったが、新鮮で分厚いキャベツはパキパキ折れてロールというより折りたたみキャベツに。するとY満さんが
「下湯でしてから巻くんですよ」
なるほど!さすがクッキングアドバイザー!これは次回のY満さん料理長による宴会が楽しみである。

一方、Y村さんが卵巾着をほくそ笑みながら作っている。
「わたしの巾着には当たりがあります」
食い物に当たるのはたいていいいことではない。案の定、仕込まれたのはマーブルチョコであった。
「へっへっへっへっへっへ、マーブルチョコは溶けないんですよお」
うれしそうに語るY村さんは、自分にヒットすることはあり得ない自信を持っている。もしかして何か識別できる印をつけたのだろうか。

この間、暇そうにしている人がもう一人。TNKさんだ。
「それじゃビデオカメラを託しますんで、惜しみなく記録をお願いします。」
こうしておでんパーティーの確かなる証拠映像はTNKさんによって記録されたのだった。


熱燗が振舞われ、おでんも進み始めた。

極楽だーー!どれ食っても、何飲んでも旨い!

ここでY満さん、
「実は秘密兵器があるんですよ」
ととって返してくると、持ってきたのは練りがらし。
あああ~、さすがクッキングアドバイザーY満氏、光って見えますう~。
TSOはおでんといえばカラシが必需品なのだ。あんなに旨いと思ったおでんが、つけるといっそう引き立ってくるでわないか。Y満さん主催の晩餐会はいつやったらいいか急いで考えねば。
「このカラシをですね、鼻の下に塗って、”ひっひっ”て吸うんですよ。%&$$@(^O^)>」
#この会話はビデオにばっちり収録されている
・・・Y満さん、意外や体育会系のようだ。そういえば雨でもレインウェアなんか着なかったし。晩餐会がちょっと心配になってきた。一つ間違えると”指導”の名を借りたきついしごきが加えられるかもしれない。

しかし運命とは過酷なことに、”指導”を加えるはずのグルメアドバイザーY満さんへ、Y村マーブルチョコ卵巾着が命中した!
「うお!何だこれ!」
ああー、グルメ王の舌に濃厚なおでん出汁と混ざるカカオ香りと甘さ爆裂かあ~! <(xox)>
「おお!新しい味だ!」
・・・晩餐会大丈夫だろうか・・・新しい味シリーズを出されたらたまらんぞ。
ほかの人が一通りロシアンルーレット巾着を食べたが、誰もチョコに当たらない。最後に残った1個は誰のかと見渡すと・・・震えているのはK氏だった。
「ちょっと待って下さい、まず深呼吸を・・」
恐る恐る2かじり3かじりしてみる。
「あれ?ないですよ?」
と思ったが、K氏の顔が激変した!
ビンゴーーーーー----- - - - -

沈黙・・・

「あ、おいしい(ハート)」
ま、マジですかあ~~?!

<バンガローで2次会>
バンガローで2次会 チョコが当たったからなわけではないが、疲れたK氏が先にバンガローへ引っ込み、他のみんなも腹がはちきれそうになったので、身の回りのものを持ってバンガローへ引き上げた。

バンガローは他に泊り客がいないので一棟が丸まる貸切である。入り口を入ると廊下で、中央に洗面台が、突き当たりに洋式と男用トイレが並んである。部屋は2つあり、部屋の半分はロフトというか2段になっている。一部屋の床面積は12人が優に布団を敷いて寝られる広さがある。廊下で泥酔して寝る人も勘定に入れると、30人近くが寝られる広さの家を5人で使えというのだから贅沢だ。

布団など敷いて一息入れると、テーブルの上に置いてあるまだ封の開いていない酒が気になりだし、布団を肩に掛けたまま、のそのそと人が集まりだして2次会が始まった。
TSOはまたもや室内に入ったとたんに意識が朦朧として沈没。一方先に布団に入ったはずのK氏が酒の匂いに誘われてむっくり起き出して宴会に加わり、楽しい語らいが続いたのだった。
「おやじの林間学校」は日付が変わる頃、消灯となった。









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